浸水車両、感電・火災のおそれ エンジンかけず業者に連絡を

西日本を中心とした豪雨被害を受け、国土交通省は、浸水した自動車の取り扱いに注意を呼びかけた。

水に浸かった車両は、外見上問題がなさそうに見えても、感電事故や電気系統のショートによる火災が発生するおそれがある。同省は7月9日、ツイッターで「自らとクルマの安全のため、自分でエンジンをかけない」「バッテリーのマイナス側のターミナルを外す」といった対処方法を発信。このツイートは12日現在、1300件以上リツイートされている。JAF(日本自動車連盟)やJAMA(日本自動車工業会)のホームページでも同様の注意喚起がされている。

JAMAの注意喚起によると、車内のフロア面を超えて浸水・冠水した場合、エンジンの吸気系に水が入り込んでいる可能性があり、その状態でエンジンをかけると最悪、エンジンが破損してしまうおそれがある。また、海水の被害にあった車両は、電気系統のショートによる火災が起きる場合があるという。水が引いても▽エンジンをかけない▽バッテリーの端子(マイナス側)をはずす▽バッテリー端子をガムテープなどで保護する――などの対処を行い、速やかに自動車販売店やJAFなどのロードサービスに連絡するよう呼びかけている。

特に、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)は要注意だ。高電圧バッテリーを搭載しているため、むやみに触らず、直ちに販売店に連絡してほしいとしている。

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