【米国】詐欺に悪用されるギフトカード iTunesが突出

詐欺の支払い手段として電子ギフトカードが悪用されるケースが増えているのは、各国共通のようだ。

米連邦取引委員会(FTC)は10月16日、詐欺師がギフトカードを使って支払うよう求めるケースが増加していると発表、「匿名性が高く、容易に現金化することができることから好まれているようだ」と指摘した。

FTCによると、今年1~9月に報告された詐欺の26%がギフトカードを悪用した事案で、2015年の7%から急増していた。詐欺師は特定のブランドを指定する傾向が強く、ギフトカードの購入先としてはスーパーチェーンのウォルマートとターゲット、薬局チェーンのウォルグリーンとCVSを、購入するギフトカードとしてはiTunesとGoogle Playを指定するケースが目立った。

FTCは2018年に最も多く報告されたギフトカードブランドを公表しており、iTunesが全体の23.7%、Google Playが18.3%と突出。以下MoneyPak(3.5%)、Amazon(2.5%)、Steam(2.3%)の順となった。詐欺に遭遇した42%の人がiTunesかGoogle Playの購入を指示されたという。

昨年のギフトカードによる詐欺被害金額は4000万ドルだったが、今年は9月時点ですでに5300万ドルに達しており、FTCは「ギフトカードのPIN番号を詐欺師に伝えてしまうと、資金を取り返すことはほぼ不可能だが、必ずカード発行者に届け、FTCにも報告してほしい」と呼びかけている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 電話相談
    大阪弁護士会の消費者保護委員会は4月26日・27日の両日、紅麹サプリ健康被害110番を実施する。小林c
  2. 豪州消費者団体Choice
    住宅ローンや家賃に関する苦情が増加しているのは銀行が苦境に立たされている人を十分支援していないからだc
  3. 鶏肉
    日本政策金融公庫が実施した畜産物の購入に関する消費者動向調査によると、食肉と牛乳について、およそ6割c
  4. コンシューマーリポート
    4月22日のアースデイを前に、米国の消費者団体コンシューマー・リポートは気候変動が消費者の財布に与えc
  5. 警察庁
    警察庁がまとめた生活経済事犯の検挙状況によると、2023年に全国の警察が摘発した特定商取引等事犯は前c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る