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2024年版ライフデザイン白書 ウェルビーイング実現を提起

◎第一生命経済研究所、全国調査踏まえ出版

「データ+事例が導く最強の幸せ戦略」を示した「白書」を第一生命経済研究所がまとめた。「健康」「お金」「つながり」を3つの人生資産と位置付け、それらを通して「幸せ」の中身を提起した「ウェルビーイングを実現するライフデザイン」という本だ。第一生命経済研究所は1995年から定期的に全国アンケートを実施。生活満足度とライフデザインを追跡し、その調査と分析の成果を「白書」として出版してきた。今回は12冊目の出版で、「2024年版ライフデザイン白書」となる。

生活に密着した調査データを前提にしているだけに、具体的事例をもとにした幸せ創造例や、それを実現していく上でのヒントが網羅されている。人生百年時代の幸せ戦略の構築に貢献することが期待されている。

健康編では、WHO(世界保健機関)憲章をもとに、健康とは病気に罹ったり身体的に弱っていないことだけを示すのではなく、肉体的・精神的・社会的に全てが満たされた状態にあること、と位置付け、「主体的健康感」と幸せ体感の実現の必要性を提起している。

お金編では、海外で注目されるフィナンシャル・ウェルビーイングの視点を提示し、現在および将来が安心できるよう人生を楽しみ、計画的にお金を使える状態の実現を提起。働き方として仕事と給料と幸せ感との関連も分析している。

つながり編では、交友関係や社会とのつながりを年齢ごとに調査、コミュニティや地域とのつながりをどう築くか、実践例を紹介している。

求められる最強の幸せ戦略として活用が期待される「白書」となる。東洋経済新報社発行。定価1980円(本体1800円+税)。

(本紙「ニッポン消費者新聞」12月1日号より転載)
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