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食品20銘柄、メラミンおよびシアヌル酸不検出 道センター分析

過去に粉ミルクや卵製品などから検出が相次ぎ、世界中で問題となった「メラミン」について、北海道立消費生活センターが食品への混入がないか、あらためて粉ミルクや菓子類など20銘柄の試買テストを実施した。食品中のメラミンおよび関連物質のシアヌル酸を分析したところ、全銘柄において不検出であることを確認した。メラミンをめぐっては、その後、管理体制が強化され、国内における検出事例は激減していた。

テストした試買品20銘柄(写真は北海道立消費生活センター提供)

テストは昨年4月から7月、粉ミルク3銘柄、菓子類13銘柄、たい焼き(冷凍)2銘柄、今川焼(冷凍)2銘柄の合計20銘柄を対象に実施。原産国は菓子類の1銘柄(インドネシア産)以外は全て国内製造。ガスクロマトグラフ質量分析計を用いて分析し、0.5mg/kg以下の値を不検出とした。

その結果、メラミンは全銘柄で不検出。シアヌル酸については食品における明確な基準はないが、メラミンと同様の測定の結果、0.5mg/kg以下であったことから不検出とした。

メラミンは一般的にメラミン樹脂の原料として使用され、本来は食品に使用されることのない物質。メラミンに限らず本来食品に使用されることのない物質が確認された場合、食品衛生法の規制を受け、検出された食品の輸入や販売が禁止される。また、国内で検出された際には、製品回収や立ち入り調査も実施される。一方、国外では「コーデックス委員会」が採択したメラミンの基準値があり、食品中では2.5mg/kg、乳児用調製粉乳については1mg/kgと定めている。

(本紙「ニッポン消費者新聞」2月1日号より転載)
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