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食事からの化学物質摂取量、指針値以下で懸念なし 都が調査

東京都庁

ダイオキシン類やPCB、重金属などの化学物質について、東京都が食事からの一日摂取量を調査し、その2022年度結果を2月21日、都環境保健対策専門委員会の分科会で審議した。いずれも指針値を下回っており、「都民が平均的な食事を介して摂取する量は、健康影響が懸念されるレベルにない」と報告した。

調査は1日分の食事を再現するため、マーケットバスケット方式を採用。都内で95種類301品目の食品を購入し、食卓に並ぶ形態に調理するなどして一日の摂取量を算出した。また、大人の体重を50キロとした場合の体重1キログラム当たりの一日摂取量を求めた。

その結果、都民のダイオキシン類、PCB、メチル水銀、カドミウム、放射性物質の一日摂取量はいずれもTDI(耐容一日摂取量)などの指針値を下回った。さらに、ダイオキシン類は食事に加え、一般的な生活環境からの暴露量をあわせてもTDIを下回る結果となった。都は今後も調査を継続し、都民の摂取状況を把握していくとしている。

■都民の食事由来の化学物質一日摂取量(主なものを抜粋)

*)食品安全委員会が示した耐容週間摂取量(PTWI)を7で割った値

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