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紅麹サプリ事故、消費者団体が機能性表示食品の抜本見直しを要求🔒

◎「このままでは第2・第3の事故発生も」 制度廃止の声も

死亡含む重大な腎疾患の報告が相次ぐ紅麹(べにこうじ)サプリ。製造販売元・小林製薬のずさんな対応が問題視される中、消費者団体からは機能性表示食品の制度廃止を含む抜本見直しの要求が高まっている。

安全の保障が届出事業者に任せられ、アメリカのような有害事象(事故)情報の法的な報告義務も品質確保へのGMP(適正製造規範)の法的義務もなく、企業が提示する「科学的根拠」に基づく届出だけで機能性表示が可能となる現行制度下では、大事故発生は予想できたはずとの意見も。届出事業者が提出する科学的根拠データも信頼できないことが昨年の景品表示法違反「6.30事件」で示されたばかり。特に錠剤・カプセル・濃縮型の機能性表示食品には、食品特性の「味覚」「満腹感」がなく、容易に過剰摂取に至ることによる健康被害が常に心配されてきた。消費者庁の事後検証報告書も公開されず、消費者が提訴した公開請求裁判も現在は最高裁での上告審理の段階だ。

大阪市が回収命令を出した小林製薬の「紅麹サプリ」3製品(消費者庁リコール情報サイトより作成)

今回の事故に関連して消費者庁と厚生労働省は相談窓口を合同設置したが後追い感は免れない。相談では誇張されやすい効果表示、原因が埋もれやすい安全性問題、定期購入トラブルなどの取引問題といった表示・安全・取引のすべてが混在化して寄せられる。「小林製薬紅麹サプリ事故」は製造工程上のPL問題とともに……(以下続く)

(本紙「ニッポン消費者新聞」4月1日号より一部転載)

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