サイトアイコン WEBニッポン消費者新聞

<英国>「テスコ・ダイレクト」閉鎖へ アマゾンに敗北か

英国の消費者団体Which?

スーパーマーケットの巨人、テスコが運営していた非食料品分野の通販サイト「テスコ・ダイレクト」が7月9日に閉鎖されることがわかった。ネット通販の巨人、アマゾンとの競争に勝てなかった模様。これにより約500人が失職する可能性があるという。消費者団体のWhich?やBBC(英国放送協会)などが伝えた。

英国を本拠地に世界各国で小売業を展開するテスコ。同社が閉鎖を決めたのは、衣服、玩具、家電、生活用品などを扱う通販サイト「テスコ・ダイレクト」だ。運営コストが想定以上にかかり、このまま続けても収益の目途が立たないと判断した。

7月9日に通販サイトを、8月下旬にはミルトンケインズにある物流センターを閉鎖する。BBCは、これにより約500人の雇用が失われる可能性があると指摘。記事の中で、「閉鎖には驚かなかった。ポイント付与などの利点があってもアマゾンとの競争にはなかなか勝てない」とする専門家のコメントも紹介した。

テスコ・ダイレクトで販売している商品は、食品と雑貨を扱う旗艦サイト「テスコ・ストア」に追加していく方針。同社は「一つのサイトで食料品と非食料品を購入できるようにしたい」としている。

一方、消費者団体のWhich?は「サイトが閉鎖する日まで返品ポリシーは引き続き運用されるが、商品配達日が7月9日以降の予約注文はキャンセルされる。払い戻しに関するメールが届くので必ず確認すること」と呼びかけた。また、同サイトで品切れ中の商品は、在庫が補充されない可能性があるという。

モバイルバージョンを終了