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「腐敗し暴走」「安倍官邸は危険」 主婦連ゼミナールで前川氏

6月6日、主婦連合会主催の「消費者ゼミナール」に前川喜平元文科省事務次官が招かれた。加計学園問題など自らの体験に基づき、公務員の任務と責任、権力の三権分立、教育のあり方などについて思いを語った。前川さんは「現在の1強安倍官邸は腐敗している」「個人の自由と尊厳を守るのではなく、権力に従順な人を育てる方向に全体が動いている」と現状への懸念を述べた。

憲法をテーマに講演する元文科省の前川喜平氏(6日午後、主婦会館プラザエフにて)

主婦連合会は発足以来の運動方針の一つに「世界に誇る現日本国憲法を維持し、国民主権、基本的人権、平和主義を守るために行動する」との行動目標を掲げている。今年も6月6日の今年度総会で8項目の中の一つとして同方針を確認、改憲への反対を表明した。

総会後に開催されるのが消費者ゼミナール。今年は、加計学園問題で「公平公正であるべき行政のあり方がゆがめられた」と安倍首相を批判した前川喜平元文部科学省事務次官を招き、「憲法と私」と題した講演会を開催した。

前川さんは、「強い権力が長く続くと腐敗し、暴走する、モリカケ問題はその象徴」とし、「権力がここまで腐敗すると危ない」と警戒感を表明した。

ただ、自らへの評価については、「在職中に私は抵抗したわけではない、面従腹背。本当に勇気ある人は、現在も現役で情報を社会に提供している名もなき公務員だ。公務員は全体の奉仕者であって一部の奉仕者ではないと規定している憲法を遵守している人だ」。

講演では、今後の教育のあり方などについても政府方針に関する感想を述べた。

(詳細は本紙「ニッポン消費者新聞」7月1日号にて掲載予定)

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