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消費者庁は25満点中16点 ウォッチねっとが厳しく点数化

全国消費者行政ウォッチねっと(事務局長・拝師徳彦弁護士)は9月19日、主婦会館・プラザエフで9周年記念集会を開き、消費者庁、消費者委員会、国民生活センター、総務省関連部署に対する評価結果を発表した。消費者庁と国民生活センターは25点中16点、総務省部署は17点、消費者委員会は過去最高の21点と評価された。消費者・市民団体による評価活動として毎年注目されている。

行政機関の取り組みを評価し、点数を発表するウォッチねっと(19日、主婦会館プラザエフにて)

当日は、記念講演として「シンドラーエレベーター事故民事裁判の和解と安全への取組」と題して被害者遺族の市川正子さんが事故と裁判経緯を説明。エレベーター事故の再発防止への課題を訴えた。

ウォッチねっと代表幹事の青山理恵子さんは、「行政機関を評価することはどこも実施していない。消費者の期待の裏返しと思って欲しい」と参列した消費者庁などの担当者に呼びかけた。ただ、「最近、適格消費者団体を厳しく規制する方向性が示されたことには反対せざるを得ない。この動きを次年度の評価対象に置き、厳しく査定していきたい」と述べた。

ウォッチねっとの評価は、昨年9月から今年8月までの消費者行政の活動を対象とするもの。消費者庁、消費者委員会、国民生活センター、総務省消費者行政第一課の4機関についてメンバーで担当部署を決め、7月以降ヒアリングを実施してきた。

評価する項目は「活動の透明度」「積極度」「消費者度」「パフォーマンス度」「コミュニケーション度」の5分野。それぞれの項目で1点から5点の点数をつける。満点は25点となる。

その結果、消費者委員会は25点満点中過去最高の21点を取得。総務省消費者行政第1課は17点、消費者庁と消費者委員会はそれぞれ16点。課別で最も低い点数だったのは消費者庁消費者教育・地方強力課の12点だった。

(詳細はニッポン消費者新聞10月1日号で)

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