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【米国】13の葬儀場がネットに料金表示 消費者団体が称賛

アメリカ消費者連合

メリーランド州最大都市ボルチモアの葬儀場がインターネット上に料金表示を始めたことを受け、アメリカ消費者連合(CFA)などは2月19日、消費者への情報提供が進展したとする称賛のメッセージを出した。

ボルチモアの葬儀場45施設のうち13施設がウェブサイトで自主的に料金価格表の掲示を開始した。米連邦取引委員会(FTC)の葬儀場規則では消費者への料金表の提示がルール化されているが、この規則はインターネットが普及する以前の1984年に施行されたため、オンライン表示については触れられていなかった。

米国の葬式料金は高額で、平均7000ドル以上になると推計されている。質素な火葬でさえも数千ドルが相場で、CFAのシニアフェロー、スティーブン・ブロベック氏は「消費者は精神的な苦痛を受けている状態で時間も押し迫る中、複雑な内容の契約を迫られる。これが料金の高額化をもたらす一因になっている」と指摘する。

CFAや地元で活動する消費者団体は「葬儀場のオンラインでの情報開示は他の地域の手本になる」と称賛。一方、FTCに対し、時代遅れの料金開示ルールを直ちに見直すよう要求した。

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