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「プラスチック汚染」テーマ 最後の「とことん討論会」開催へ

ごみ

環境問題を大きなテーマに毎年開かれてきた「東京23区とことん討論会」が7月24日の第24回討論会を最後に幕を閉じる。市民・事業者・行政が連携して実行委員会を作り、同じ課題で討論するスタイルを定着させてきた。開催場所が都内23区を一巡したことを契機に今年が最後となる。実行委員会は最後のテーマを「海洋プラスチック汚染問題・解決策」としている。

「東京23区とことん討論会」は、東京都、特別区長会、および開催区が毎年後援し、市民・事業者・行政連携による実行委員会形式で開催されてきた。毎年開催地を23区持ち回りとし、23回目の昨年で一巡。最後となる今年は、初年度に開催された渋谷区で開かれる。

同実行委員会は「23年前、資源の無駄使いや環境悪化につながるごみの焼却・埋立から、燃やさない・埋め立てないへと180度転換させるために事業者・行政を巻き込むとの思いから、この討論会を企画した」「それ以降、もったない意識の醸成やリサイクル意識向上などの一定成果もあったが、当初のごみ処理問題・環境問題はいっそう深刻化している面もあり、残念」と振り返る。

最後となる今回は基調講演を「世界的なごみ問題である海洋汚染・海のプラスチック汚染」と設定、「海洋プラスチック汚染の解決策」をテーマとした分科会も予定している。鎌倉市など「プラスチックごみゼロ宣言」を出す自治体や、使用済みペットボトルの「100%回収・リサイクル」を宣言する事業者団体もあるなどの大きな動きを踏まえ、「プラごみは喫緊の課題」「早急な行政・事業者・市民の連携が不可欠」として、それぞれの役割を話し合うとしている。

7月24日(水)9時45分~17時まで。会場は「美竹の丘・しぶや」(渋谷駅徒歩8~10分)、参加費(資料代)は一般1000円、学生500円。問い合わせは実行委員会事務局03(3970)0903まで。

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