特定適格消費者団体の埼玉消費者被害をなくす会は8月22日、通販サイト「アマゾン・ドットコム」のマーケットプレイス利用者に対し、無料と表示されていた配送料が決済時に加算される事象が発生していたとして、決済状況の確認を呼びかけた。配送料がかかっていた場合は同社カスタマーセンターに問い合わせてほしいとしている。
問題の事象は2017年12月にあった情報提供で発覚。
消費者から「マーケットプレイスの商品画面で『関東への配送料無料』と表示されているにもかかわらず、決済時に配送料が加算されることがある。特に、ワンクリック注文で購入しようとした場合、ショッピングカート画面を省略するので送料が加算されたことに気づかず、クレジットカードの請求書を見て気づくことがある」との情報が寄せられた。
同会はアマゾンジャパンに対し、18年5月に問い合わせを、19年3月に申し入れを行い、事例の公表を求めたが、同社は「公表の予定はない」と回答していた。
原因はシステムのバグで、2017年12月頃に発生した模様。アマゾンは2018年8月にバグを改修し、問い合わせのあったユーザー（17件）には返金に応じていると回答している。同会は「長期間・広範に発生している可能性が高い」ことなどをあげ、公表に踏み切ったとしている。