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【米国】パスタはダイエットの敵ではない 高い栄養価に注目

パスタ

米国消費者情報誌コンシューマーリポートは10月17日、パスタはダイエットを妨げるものではないとする記事を掲載し、高い栄養価に注目してほしいと呼びかけた。

同誌の栄養士、エイミー・キーティング氏によると、パスタに使われるデュラム小麦は他の品種よりもたんぱく質が豊富。また、シドニー大学とトロント大学による研究によると、パスタはGI値(食後の血糖値の上昇度合い)が低く、他の製粉よりもゆっくりと消化され、満腹感が続くという。こうした特徴がダイエットに利用できるとし、特にコールドパスタは抵抗性(難消化性)でんぷんが含まれていて体重減少に役立つと報告している。

コンシューマーリポートは「もちろん、パスタにもカロリーがある」とした上で、「小麦麦芽などが除去された白いパスタでも、調理済みで1カップ(約120グラム)当たり6~7グラムのたんぱく質と約2グラムの食物繊維がある。ほとんどの製品には葉酸や鉄、ビタミンBも豊富に含まれている」と栄養面を強調。小麦粉のグルテンを心配する人もいるが、「パスタを避けることが健康を改善したり、体重減少に役立だったりするという証拠はない。セリアック病でない限りグルテンを避ける理由はない」と指摘した。

ただし、パスタソースには注意が必要。「クリームやチーズ、肉がカロリーと脂肪分を大幅に増やすことは周知の事実。野菜や豆類をたっぷり加えるなどしてカロリーを抑える工夫をしてほしい」と呼びかけた。

最近は全粒粉や豆のパスタも登場しており、味や食感の違いも楽しめるようになった。栄養分にも大きな違いがあり、表示を確認して食生活に取り入れてほしいとしている。

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