サイトアイコン WEBニッポン消費者新聞

ACAP第35回「わたしの提言」表彰

公益社団法人消費者関連専門家会議(ACAP)は1月15日、都内で新春講演会を開き、第35回2019年ACAP消費者問題に関する「わたしの提言」受賞者を発表・表彰した。優秀賞に聴覚障害者として消費者の権利実現を求める目白大学学生の作品が選ばれた。講演ではメルカリの取締役会長・小泉文明さんが「メルカリが創造する未来」と題して報告。「捨てる、をなくす」「循環型社会の創造に寄与する」「今後メルカリとメルペイのシナジー(相乗効果)を図る」などと説明した。

記念撮影に応じる「わたしの提言」入賞者(前列6人、15日、一橋講堂にて)

「わたしの提言」表彰は消費者問題に関する論文を消費者から応募してもらい、応募作品の中から5人の審査委員が最優秀賞として内閣府特命担当大臣賞、優秀賞としてACAP理事長賞などを選定、表彰するというもの。

1月15日発表によると、今年の最優秀賞は後藤武志さん(近畿大学工業高等専門学校教員、消費生活アドバイザー)の「工業高等専門學校における消費者視点を取り入れた技術者倫理教育」。カセットコンロ事故を題材にした「能動的な技術者教育」の実践例をまとめたものという。

優秀賞は目白大学社会学部3年生の天野尚輝さんが受賞。「聴覚障害者の消費生活における困難点の改善に向けての提案」という作品が選ばれた。天野さんは聴覚障害者。障害者が消費者の権利を実現していく上で日常生活で壁となっている事柄を自らの体験から列挙し、その改善策を提案した内容。

その他の入選は3作品。神戸女子大文学部・梅村萌乃さんと畑里奈さん共同による「適切な消費行動及び自立して生きる力を育てる」、ぎふ農業協同組合の大江成美さんの「視覚障害者の衣服選択におけるバリアフリー」、さらに、アートディレクター・袴着淳一さんの「エシカル消費を考える」などが表彰された。

これらの入選作品の全文は1月下旬、ACAPホームページに掲載される予定。

モバイルバージョンを終了