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非純正バッテリーの事故急増 掃除機・電気工具で多発

インターネット通販などで購入した非純正バッテリーの発火事故が急増していることが1月23日、NITE(製品評価技術基盤機構)の調べでわかった。事故の多くはダイソン製電気掃除機とマキタ製電気工具で起きていて、各社は純正バッテリーの使用を呼びかけている。

焼損した非純正バッテリーパックの事故品(23日、NITEにて)

NITEによると、非純正バッテリーの事故は2014~2019年度(12月末)までに73件あり、18年度は13件、19年度は49件と急増していた。19年度の49件のうち35件はダイソン製充電式電気掃除機、11件はマキタ製充電式電動工具だった。純正バッテリーそっくりの模倣品や互換品が流通しており、こうしたバッテリーを組み込んで使ったために異常発熱や発火が起きていたという。

NITEによると、事故の起きた非純正バッテリーの9割超がインターネット購入品で、事故の8割超が充電中に起きていた。大阪府で今年2月、充電中の電動工具用バッテリーパック付近から出火し、40歳代の男性が足にやけどを負う事故が発生。インターネットで購入した非純正バッテリーパックには安全装置がなく、過充電による異常発熱が起きて出火したとみられた。

NITEは「非純正バッテリーには質の悪いセルが使われていたものが確認されている」とし、安全性が確認できない場合は購入しないよう呼びかけた。NITEへの報告数は少ないものの、ノート型パソコンでも事故が起きていて、ダイソン、マキタ、電子情報技術産業協会は純正品を使うよう呼びかけている。

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