サイトアイコン WEBニッポン消費者新聞

【英国】バッテリー交換不可のコードレス機器、使い捨てに警鐘

英国の消費者団体Which?

バッテリー交換ができないコードレス機器が一部販売され、バッテリーの故障や寿命により製品ごと廃棄されているとして、英国の消費者団体Which?は2月4日、使い捨てに警鐘を鳴らした。問題のコードレス機器は掃除機、芝刈り機、高圧洗浄機などで見つかった。

コードレス機器に搭載されているリチウムイオンバッテリーは初期不良が発生したり、充電を繰り返すと劣化したりする特性がある。多くの場合、バッテリーの寿命は製品の耐用年数を大きく下回るため、まだ使える製品が廃棄処分に回っているという。

Which?の調査によると、コードレス機器の故障原因の多くがバッテリーによるもの。ヘッジトリマー(草刈り機)では故障原因の52%をバッテリーが占め、掃除機では34%を占めていた。また、バッテリー交換不可の製品は、通常の製品よりもメーカー保証期間が短く設定されていることがわかった。

調査結果を踏まえ、Which?はバッテリー交換ができないコードレス製品を「買い推奨(Best Buy)」に選ばないことを決め、この規則をコードレス掃除機、ロボット掃除機、チェーンソー、草刈り機、芝刈り機、電動自転車に適用すると発表した。同団体は「コードレス製品は便利で人気があるが、バッテリーの初期不良と寿命という大きな問題を抱えている。購入前にバッテリー交換ができるかどうかを確認してほしい」と呼びかけた。

モバイルバージョンを終了