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寝たばこ厳禁 東京消防庁管内で35人死亡 飲酒後は特に危険

東京消防庁

東京消防庁は3月10日、たばこが原因で発生した火災により、昨年は35人が死亡したと発表した。同庁は寝たばこの危険性を指摘し、「特に飲酒後の寝たばこは火災の発見が遅れるおそれが高く、非常に危険な行為だ」と注意を呼びかけた。

同庁管内で昨年、住宅火災により83人が死亡。死者数が80人を超えたのは2012年の85人以来、8年ぶりの多さとなった。このうちたばこが原因の火災により35人(42.2%)が亡くなった。

同庁が寝たばこ火災の再現実験をおこなったところ、約30分後にヒトの口元の一酸化炭素濃度が約900ppmに上昇。煙が充満していない状態であっても運動能力を失うなど、避難に障害が生じる可能性のある濃度に達することがわかった。

一酸化炭素は無色無臭の有毒ガス。東京消防庁は「見えない煙でも避難障害になるおそれがある」として、寝たばこは絶対にしないよう強調。住宅用火災警報器を各部屋に設置し、万が一に備えて「防災品」の寝具類を使うよう呼びかけた。

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