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【香港】医療用マスク4製品、基準超す細菌 粗悪品流通か

香港消費者委員会

新型コロナウイルスの感染拡大により世界的にマスクの品薄状態が続く中、消費者団体の香港消費者委員会は3月14日、衛生基準を上回る細菌を検出したとして、香港税関が薬局経営者ら4人を逮捕したと発表した。いずれのマスクも輸入品で、うち2製品にはラベルがなかった。消費者委は使用中止を呼びかけるとともに、信頼のおける店舗での購入をアドバイスした。

税関の調査によると、4製品は「サージカルマスク(手術用マスク)」をうたい、1箱50枚入りで販売価格は200ドルから499ドル(日本円で約2784円~6826円)。細菌検査の結果、使い捨て衛生製品の基準を1.4倍~11.5倍上回っていたという。いずれも輸入品で、2製品はトルコ製とネパール製、残る2製品はラベルがなく、東南アジア諸国で製造したものとみられた。検査結果を受け税関は薬局4店舗の経営者ら4人を逮捕した。

新型コロナウイルスの感染源として1月23日に中国・武漢が封鎖されて以降、香港ではマスクの買い占めが発生。便乗値上げや粗悪品の流通などを懸念した税関は同27日、「ガーディアン作戦」と名付けたマスクの大規模市場調査を展開し、衛生不適合品や不正販売を取り締まってきた。

香港消費者委員会は違反マスクの使用中止を呼びかけたほか、医療用マスクについて▽外箱や包装が損傷していないかを確認する▽汚れや異臭のあるマスクは使わない▽乾燥した場所に保管する▽信頼できる店舗で購入する――ようアドバイスしている。

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