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最大の環境イベント、アースデー開幕 50回目はオンラインで

世界最大の環境運動「アースデー2020」が4月22日に開幕する。1970年の開始から50周年を迎える今回は「気候変動対策」がメインテーマ。新型コロナウイルスの世界的蔓延により会場をオンライン上に移し、ライブ中継やなどのイベントが開催される。オンライン開催は初の試みとなる。

オンラインライブなどが行われるアースデーネットワークのホームページ。「環境には国境がない」として、希望を持ち行動することを発信している

190カ国以上、75000以上の団体や組織が参加する国際環境NGOアースデーネットワークによると、22日の「アースデー」を中心に世界各国でイベントが催される。同ネットは50周年を記念して、東南アジアと南アジアの50人の若き環境活動家が登場するビデオメッセージをウェブサイトやSNS(フェイスブック、ツイッター、インスタグラム)で放映。俳優のザック・エフロンさんや海洋生物学者のシルヴィア・アールさん、ノーベル平和賞を受賞したアル・ゴアさんなどの著名人が登場するライブ中継「アースデーライブ」も行う。

50年前のこの日、当時の米国民の1割に相当する2000万人が参加した第1回アースデー。このイベントを統括したデニス・ヘイズ名誉会長は「生物多様性の喪失、気候変動、プラスチック汚染など地球規模での取り組みが必要となる状況に直面している」と指摘。「アースデーのこの日を、創造力、革新、野心、勇気、緊急性を持って世界の市民が立ち上がる歴史的な瞬間にしなければならない」と訴えた。

また、アースデーネットワークのキャサリン・ロジャース会長は「新型コロナウイルスにより私たちは社会的距離を取ることが求められているが、私たちの声を抑えることはできない。我々はこれまで以上にデジタルメディアの力によってつながることができる」と発信。次の50年に向けて、次世代の環境保護活動に取り組む若者の参加を呼びかけた。

ライブ中継などはアースデーネットワークのホームページ(earthday.org)から視聴できる。

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