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廃棄のピンチ 牛乳モ~1杯飲んで 農水省がお願い動画

このままでは行き場を失った牛乳を廃棄せざるを得ない――。学校給食や外食向けの牛乳需要が大きく落ち込む中、6月までの乳量生産のピークを乗り切ろうと農林水産省は4月21日、消費喚起を訴える「プラスワンプロジェクト」を開始した。緊急メッセージ動画をYouTubeで配信し、「毎日牛乳をもう1杯。育ちざかりは、もう1パック」と呼びかけた。

需要低迷の中、生産のピークを迎える牛乳を救おうと消費喚起を呼びかけるメッセージ動画のワンシーン(YouTubeのmaffchannelより)

同省牛乳乳製品課によると、乳牛は毎日搾乳しないと病気になるため、生産量を短期的にコントロールすることが不可能。また、春先の出産シーズンから6月までの1~2カ月程度、乳量が最も多くなるピーク時を迎えるため、このままでは生乳を廃棄したり、最悪、乳牛の数を減らす措置をとったりせざるを得ないという。

お願い動画では農水省職員が牛に扮して、この難局を説明。いつもの買い物で牛乳やヨーグルトを普段より1本多く買ってほしいと呼びかけた。6月以降は気温の上昇により乳量が減少するため、危機を回避できるとしている。

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