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【米国】ファッションノバ、発送遅延で930万ドル支払いへ

米連邦取引委員会

米連邦取引委員会(FTC)は4月21日、ファストファッションオンライン通販Fashion Nova(ファッションノバ)が和解に応じ、930万ドル(約9億9500万円)を支払うことで合意したと発表した。発送遅延トラブルに巻き込まれた購入者などを対象とした返金補償に充てられる。メディア報道などによると、通信販売規則における最大の和解案件になった模様。

FTCによると、ファッションノバは数年もの間、「すぐに発送」「2日以内に発送」「すぐに届く」などと表示しながら、発送を遅延させていた。その上、商品が届かないとして苦情を申し立てた購入者に対し、返金を拒否してギフトカードを送付するなどしていた。

通信販売規則では、約束した商品到着が遅れる場合、事業者は購入者に通知した上で、注文を解約して返金が受けられるよう手配することを義務付けている。FTCは訴訟の中で▽通知を怠った▽返金を受ける機会を与えていなかった――とする2つの要件で同社は違反したと主張していた。

和解案では、930万ドルの支払いのほか、同社が発送日を指定していない場合、注文を受けてから1日以内に発送することも確認された。FTCのアンドリュー・スミス消費者保護局長は「約50年に渡り、カタログなどの従来の通販業者に適用してきた通信販売規則はオンライン通販業者にも適用される。オンライン通販業者は発送遅延が発生した場合、購入者に通知し、全額払い戻しを条件としたキャンセルする権利を提供することが必要だということを理解するべきだ」とコメントしている。

報道などによると、ファッションノバは低価格戦略とタイトなファッション性が人気となり、ロサンゼルスと拠点に急成長を遂げたeコマースプラットフォームの1つ。インスタグラムでは1800万人以上のフォロワーを獲得している。

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