新型コロナウイルスの影響で収入が激減し、給与ファクタリング被害の拡大が懸念されるとして、福岡県弁護士会は5月1日に無料電話相談を実施する。「高額な手数料を支払わされている」などの被害やトラブルについて、弁護士が対応する。
5月1日（金）10時～16時。電話番号は092-724-2644（相談時間のみつながる）。
給与ファクタリングは個人の給与の買い取りなどをうたって金銭を貸し付け、手数料を請求する手法。ヤミ金融業者がSNSなどで「自己破産・ブラックOK」「即日入金」などと持ちかけ、給与の前借り感覚で利用する人が増えている。一方で利息制限法をはるかに超える法外な手数料を徴収されたり、違法な取り立てを受けたりするトラブルが起きている。
県内では新型コロナの影響や緊急事態宣言により経済状況が悪化。それに伴い労働者の収入も激減しているとみられ、トラブルや被害の拡大が懸念されている。
福岡県弁護士会は電話相談を通してトラブルの周知と被害の救済につなげたいとしている。