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全食品に栄養スコアを 消費者団体と食品会社が義務化要求🔓

欧州各国の消費者団体で作るBEUCは4月27日、EU域内での栄養スコア(Nutri-score)の表示義務化を求める共同書簡を欧州委員会に提出した。栄養スコアは消費者が健康的な食品を選ぶための最も優れた制度だとし、「欧州の成人の半数が肥満や太りすぎ。公衆衛生の危機を食い止めるためには、より強力な行動が必要だ」と呼びかけた。

英国の信号方式表示を参考にフランスが考案した栄養スコア。欧州各国での採用が進む

共同書簡にはBEUCをはじめフランス消費者同盟(UFC)やイタリアのAltroconsumoなど消費者8団体のほか、ダノン、ネスレ、アホールド・デレーズ 、カルフールベルギーなど食品メーカーやスーパー大手など17社が参画。さらに有識者や公衆衛生機関、3人の欧州議会議員も加わり、40の広範な団体・企業・有識者らが集結した。これまで消費者団体は栄養スコアの義務化を繰り返し要請してきたが、抵抗勢力だった食品企業が数多く参画したことで運動に弾みがついた形。

欧州委員会は持続可能な食品システムの構築を目指す「農場から食卓まで戦略(Farm to Fork strategy)」を検討中で、共同書簡は同戦略の発表前に提出された。BEUCは「この戦略の中では消費者が健康的な食品を選ぶための情報提供のあり方についても議論されており、栄養スコアの義務化が盛り込まれることを期待する」とアピールした。

フランスが考案した栄養スコアは…(以下続く)

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