豪州の消費者団体CHOICEは、新型コロナウイルス渦中に消費者を支援した企業を称える新しい表彰制度「Shiny Awards」（キラキラと輝く企業賞）を開始すると発表した。
同団体が実施している毎年恒例の不名誉賞「Shonky Awards」(怪しい企業賞)の逆バージョンの位置づけ。同団体は「消費者も企業も恐ろしい財政的困難に直面する中、消費者や地域を支援するために奮闘する企業を称え、多くの人に周知することも私たちの役割だ」としている。
新型コロナに便乗した商法や不当値上げ、怪しい宣伝広告などが横行する中、新たな表彰制度は、最も困難な時に消費者を支援した企業を歴史に刻もうという試み。賞金や賞品の贈呈はないが、表彰を通じて受賞企業に感謝を伝え、栄誉を称える。会員からの情報をもとにCHOICEが選考を行い、5月下旬に受賞企業を発表する予定。来年以降も実施するかは不明。
オーストラリアでは年末から年初にかけて深刻な森林火災が発生。それが収束したところに新型コロナが急襲するなど2020年は「残酷な年」（同団体）となっている。同団体は「今、正しい行いをする企業を表彰することは私たちにとっても必要なことだ」とし、明るいニュースを届けたい考えだ。