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百貨店各社、紙の買い物袋も有料化 マイバッグ持参呼びかけ

7月1日から全国で始まるプラスチック製レジ袋の有料化にともない、百貨店各社で紙製買い物袋を有料化する動きが広がっている。

6月8日にはそごう・西武と東武百貨店が紙製買い物袋の有料化を発表。高島屋や大丸・松坂屋はすでに食品フロアでの紙製手提げ袋の有料化を実施している。全売り場で実施する百貨店もあれば、食品フロアに限定する百貨店もあるなど取り組みには濃淡がみられるものの、各社は利用者にマイバッグの持参を呼びかけ、環境に配慮した経営を進めたい考えだ。

7月1日から有料化する西武の紙製買い物袋。1枚10円で販売する

そごう・西武は7月1日から全15店舗の全売り場(そごう・西武運営フロア)で提供してきた紙製の買い物袋を有料化する。西武、そごうともに一般用が1枚10円、酒用が50円、特選紙袋が1枚100円(いずれも税抜き)。

東武百貨店も7月1日から、紙製の手提げ袋を1枚5円、特選手提げ袋を1枚10円(いずれも税込)で販売する。重量用の手提げ袋については昨年3月7日に有料化していた。

これに先立ち、三越・伊勢丹は5月29日、7月1日から食品レジ袋とプラスチック製買い物袋を順次廃止し、食品フロアで新たな食品用紙製買い物袋の販売を始めると発表。従来品よりも強度と耐久性を高めた三越・伊勢丹共通デザインの紙袋で、大が50円、小が30円(いずれも税込)。食品フロア以外の売り場では、従来通り紙製買い物袋の無料配布を続けるという。

東急百貨店も6月3日、食料フロアでの紙製手提げ袋の有料化を発表。7月1日から1枚10円(税込)で販売するとした。

高島屋は4月1日から食料フロアなどで提供してきたレジ袋(紙製含む)の有料化を実施。紙製の食料品用手提げ袋を1枚20円(税抜き)で販売している。大丸・松坂屋も6月1日から全16店舗で、食品フロアで無料配布していたプラ製レジ袋と紙製の食品用手提げ袋を有料化。紙製手提げ袋についてはMサイズを15円、Lサイズを20円(いずれも税込)で販売している。

プラ製レジ袋の有料化を巡る議論では、業界団体の日本百貨店協会は、紙製買い物袋についても辞退率向上に向けた対策の検討を求めてきた。同協会は包装材の削減を目指す「スマートラッピング」キャンペーンを展開するなどして、ふろしきの普及やマイバッグの持参を呼びかけていくとしている。

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