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アルミ缶リサイクル率97.9% 輸出量増加、国内で循環を🔓

アルミ缶リサイクル協会(田代泰理事長)は6月19日、飲料用アルミ缶の2019年度リサイクル率が前年度比4.3ポイント増の97.9%になったと発表した。目標とする「90%以上の維持」を5年連続で達成し、直近10年間で最高を記録した。一方で国内で回収された使用済みアルミ缶の26%強が海外に流出していることが判明。協会は「国内資源循環の観点から憂慮する事態だ」との懸念を示し、今後の動向を注視していくとした。

2019年度のアルミ缶リサイクル率を発表するアルミ缶リサイクル協会(中央が田代泰理事長、6月19日)

協会によると、2019年度のアルミ缶国内消費量は33万418トンで、そのうち32万3600トン(97.9%)がリサイクルされた。一方、輸出に回った使用済みアルミ缶は前年度比1万7千トン増の約8万7千トンで、国内消費量の26%強を占めた。

高いリサイクル率を達成した理由について、協会は「使用済みアルミ缶が需要旺盛な輸出に回ったことで、国内では把握できなかった数量が貿易統計により捕捉できた」と説明。国内での実態調査では多数存在する小規模事業者の把握が難しく…(以下続く)

(本紙「ニッポン消費者新聞」7月1日号より転載)

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