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消費者教育教材表彰 浜松市のエシカル消費教材が大臣賞受賞

消費者教育支援センターは7月27日、「消費者教育教材資料表彰2020」の受賞教材が決まったと発表した。内閣府特命担当大臣賞は浜松市の中学生用教材「浜松から未来をひらくエシカル消費-SDGsの達成に向けた消費者市民としての行動-」が受賞。消費者教育支援センター理事長賞には日本マクドナルドの小学生用教材「『食育の時間+(プラス)』テーマ7 食品ロスを考えよう」が選ばれた。

内閣府特命担当大臣賞は最も優れた教材に贈られる賞。優秀賞に選ばれた19教材を実際に教育現場で使用してもらい、教員による評価を基に選考委員会(委員長・東珠実日本消費者教育学会長)が選考する。

大臣賞を受賞した浜松市の教材は、冊子と副読本(指導ガイド)からなる印刷教材で、「エシカル消費」を通して持続可能な社会の構築に寄与する「消費者市民」の育成を目指す内容。写真やイラストをヒントに、生徒に地球規模の問題やその背景に気づかせ、自分にできる行動を考えさせるよう工夫されている。教師用に豊富な授業実践例を紹介している点も特徴だ。

教員からは▽地球規模の問題が普段の生活とも密接に関連していることがわかりやすくまとめられている▽消費者市民としての行動を考えさせ、自ら調べる探求心を高める設定になっている――などと評価された。

内閣府特命担当大臣賞を受賞した浜松市の教材。新学習指導要領をサポートする内容となっている

理事長賞を受賞した日本マクドナルドの教材は、探偵たちが「食品ロス」の原因を探り、解決策を考えさせていく内容。DVDには映像コンテンツに加えて教員向けの指導案、板書計画、発展学習や短時間利用の提案などもあり、ウェブサイトからの利用も可能だ。

教員からは▽子どもたちが馴染みやすいキャラクター▽謎解きという仕掛けにより楽しみながら学ぶことができる▽短時間利用のコンテンツによる事業以外の様々な場面での活用が可能――などと評価された。

受賞教材はそれぞれのウェブサイトで公開されていて、活用することができる。

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