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【欧州】スーパーのコロナ対策 入り口は合格、店内は改善余地

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スペインの消費者団体OCUがスーパーマーケットの新型コロナウイルス対策に関する調査を実施した。ほとんどの店舗は入り口に手指用消毒液を配置するなどの対策をとっていたが、店内では配置していないケースが多数確認された。OCUは「小さな店舗なら入り口での設置で十分かもしれないが、大型店舗は複数個所に設置してほしい」と訴えている。

非常事態宣言の解除後すぐに、各地の規模が異なるスーパー1000店以上を調査した。その結果、大手スーパーチェーンでは衛生対策がとられていて、93%の店舗が入り口にアルコールジェルを設置し、66%の店舗が使い捨て手袋を提供していた。入り口に手袋が用意されていない店舗でも、野菜・果物売り場に設置するケースが確認された。一方、店内でアルコールジェルを設置していた店舗は24%のみだった。

小規模スーパーでは、地域ごとに衛生対策にばらつきがみられたほか、大手チェーンと比べて消毒ジェルや手袋の提供している割合が低く、レジ係の店員がマスクをしていないケースも確認された。

OCUは「スーパーは買い物客を守るため、消毒剤と手袋の提供、社会的距離の確保、スタッフのマスク着用を行う必要がある。入り口での対策はほぼ合格だが、店内での対策には改善余地があり、特に大型店舗は消毒ジェルへのアクセスポイントを増やしてほしい」と指摘した。

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