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コロナ禍のキャンセルトラブル NACS、10月に110番開催

公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)は、10月の各土日に、東京と大阪で「消費者トラブル・キャンセルなんでも110番」を開催する。新型コロナウイルス感染症対策の影響で契約キャンセルが増加する中、消費者トラブルの実態を把握し、改善策を提言する。

「キャンセルなんでも110番」の開催を記者発表するNACS(9日、消費者庁にて)

「なんでも110番」では、スポーツクラブ、旅行、結婚式場、GoToキャンペーン関連など、文字通り、キャンセルに伴う消費者トラブルをなんでも受け付ける。東京相談室は10月の各日曜日、大阪相談室は10月の各土曜日(31日除く)の受付となる。(東京:03-6450-6631、大阪:06-4790-8110)。

NACSの「なんでも110番」は例年、東西で2日間ずつ実施されてきたが、今回は初めて4日間ずつの開催となる。9月9日に記者会見したNACSは「新型コロナウイルス感染症によって消費者トラブルの範囲が拡大、日数を多くとって苦情事例を幅広く受け付けることにした」としている。

NACSが週末に常設している「消費者相談(ウィークエンド・テレホン)」(東京は日曜、大阪は土曜)には新型コロナウイルス関連を含む様々なキャンセル相談が寄せられている。健康食品や化粧品の「定期購入」に関するキャンセル、コロナ感染対策で休業となったスポーツジムや結婚式場の契約キャンセル、旅行の航空券、宿泊費、交通機関のキャンセルなどの事例が寄せられ、それに伴う違約金返還トラブルへの相談も目立っているという。

「110番」では、実際にトラブルにあった消費者から相談を受け付け、個別に解決へのアドバイスを提示する。また、全体的に事例を精査し、法制度の観点から改善策を検討。その結果をもとに、関係業界団体や各省庁など行政機関に政策提言をおこなう。提言は年内をめどに公表したいとしている。

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