合併や吸収などが相次ぐ自動車業界。米消費者情報誌コンシューマー・リポートは「この10年で業界の勢力図が一変し、消費者が混乱している」として、どのブランドをどの企業が所有しているのかを示す「家系図」を紹介している。
主要な自動車ブランドと、その親会社は以下の通り。
- アキュラ：ホンダモーターカンパニー
- アルファロメオ：フィアット・クライスラー・オートモービルズ
- アウディ：フォルクスワーゲン
- ベントレー：フォルクスワーゲン
- キャデラック：ゼネラルモーターズ
- シボレー：ゼネラルモーターズ
- クライスラー：フィアット・クライスラー・オートモービルズ
- インフィニティー：ルノー・日産・三菱アライアンス
- ジャガー：タタ・モーターズ
- ジープ：フィアット・クライスラー・オートモービルズ
- ランドローバー：タタ・モーターズ
- リンカーン：フォードモーター
- ロータス：浙江吉利控股集団（ジーリーホールディング）
- メルセデス・ベンツ：ダイムラーAG
- ロールスロイス：BMWグループ
- ボルボ：浙江吉利控股集団（ジーリーホールディング）
廃止になったものの中古車市場で流通する自動車ブランドも紹介した。高級小型車のサイオン（Scion）はトヨタモーターコープ、中級ブランド車マーキュリーはフォードモーターCo.、ポンティアックはゼネラルモーターズとなっている。
直近ではフィアット・クライスラー・オートモービルズとプジョーS.A.の合併手続きが進行中で、7月15日には新会社の名称を「ステランティス（Stellantis）」にすると発表した。近く誕生する新会社が展開するブランドは、アルファロメオ、クライスラー、ダッジ、フィアット、ジープ、マセラティ、ラム、シトロエン、DSオートモビル、プジョー、オペル、ボクスホールと膨大な数になる。
コンシューマー・リポートは「家系図は現在の状況を示したものであり、今後も（合併などにより）更新されることになるだろう」と指摘。さらに複雑化することを予想している。