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主婦連、ドコモ口座不正引き出しで要望書 多重認証など求める

主婦連合会

NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」などで銀行預金不正引き出し事件が相次いでいる問題で、主婦連合会は10月1日、セキュリティ強化の義務化を求める要望書を関係機関などに送付した。また、消費者の不安が増大しているとして、各社に被害の全容公表と被害回復、事件に便乗した詐欺への対策などを求めた。

主婦連は要望書の中で、「金融サービス業界のセキュリティ意識の低さ」を指摘し、セキュリティ強化の義務化を金融庁や消費者庁、総務省など関係機関に要望した。具体的な対策としては、口座開設時・口座連結時の本人確認の強化や暗証番号以外の多重認証などをあげた。同時に、サービスの使い勝手が悪くならないようユーザビリティへの配慮も求めた。

また、事件を巡り「各社の情報がなかなか公表されず、責任を押し付け合うような発言も多い」とし、消費者の不安が増大していると指摘。こまめに口座の確認ができない人もいるとして、関係各社協力のもと被害を見つけ出し、被害回復にあたるよう求めた。

今回の事件に便乗し「あなたもドコモ口座の被害がある」などと持ちかけ、個人情報やキャッシュカードを盗み出そうとする詐欺も起きていて、主婦連は便乗詐欺への早急な対策も要望している。

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