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コロナ禍も豆乳市場拡大、おうち調理用伸長 業務用も回復基調

日本豆乳協会がまとめた7-9月期の豆乳類生産量は、前年同期比3.5%増の11万3565キロリットルと伸びた。一部、新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものの、引き続き市場が拡大していることがわかった。在宅勤務の増加により、コンビニなどで販売される「調整豆乳」が微減となる一方で、おうちでの料理に使う「「無調整豆乳」が伸長。外食自粛で低迷していた業務用も前年の9割まで回復したという。

コロナ禍でも家庭調理用に無調整豆乳が好調な豆乳市場(都内スーパーにて、撮影は昨年11月)

協会によると、7-9月期で伸び率が高かったのは「無調整豆乳」。3万2630キロリットルを生産し、前年同期比14.9%伸びた。料理に使われることの多い1リットルパッケージが好調で、「家庭内での消費量が大幅に増加した」と分析した。

また、外食自粛の影響で1-6月期に半減していた業務用は回復基調が鮮明になった。7-9月期は9.1%減の4222キロリットルと9割まで回復し、「ほぼ昨年レベルに戻ってきている」とした。

一方、在宅勤務の拡大により、オフィス街のコンビニでの需要が後退。最も生産量の多い「調整豆乳」は0.1%減の5万4953キロリットルと減少した。

長期保存が可能な豆乳は近年、飲むだけでなく料理用など用途が広がっており、日本豆乳協会は「新型コロナの影響で宅内需要が増加傾向にある中、健康志向の高まりから利用者が拡大している」とみている。

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