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非純正バッテリー、発火の恐れ 全調査品が構造不備 NITE🔓

インターネットで流通する非純正リチウムイオンバッテリーの発火事故が急増していることを受け、NITE(製品評価技術基盤機構)が試買調査を行っていたことがわかった。調査報告によると、12製品すべてで電圧監視回路の不備が見つかり、充放電中に発火する恐れがあった。また、「丸型PSEマーク」の記載がないなど電気用品安全法違反に該当する製品も多く見つかり、NITEは「非純正バッテリーは海外事業者による直送品が多い。安全性や業者の信頼性を確認して注意する必要がある」と消費者に呼びかけた。

試買調査で見つかった丸型PSEマークも事業者名も表示されていない非純正バッテリー(NITE発表資料より)

掃除機や電動工具の非純正バッテリー事故が急増していることを受け、NITEが実態調査に乗り出した。ネット通販で電動工具用の非純正バッテリー12製品を購入し、表示を調べたところ、7製品には「丸型PSEマーク」や「事業者名」の記載がなく、電安法に違反していた。残る6製品についても、届け出のある事業者かどうか不明だった。

また、12製品すべての内部構造が、純正バッテリーと異なっていることが判明。純正バッテリーでは、複数のリチウムイオン電池を組み合わせた「セル」ごとに電圧監視が行われていたが、非純正バッテリーでは、11製品は1つのセルのみ監視、1製品はまったく電圧を監視していなかった。さらに、購入時のセル間の電圧差を調べたところ、2製品は200mV(純正品は6mV)を超え…(以下続く)

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