サイトアイコン WEBニッポン消費者新聞

起爆剤になるか、トクホ公正マーク近く登場 消団連が学習会🔓

特定保健用食品(トクホ)の公正マーク制度が12月24日に始まるのを前に、全国消費者団体連絡会は15日、公正競争規約の仕組みやトクホの最新動向を学ぶオンライン学習会を開いた。

消費者庁の片桐一幸審議官は「トクホの許可・届け出件数は近年、頭打ちの状況。公正マークの運用によりトクホへの信頼や安心が深まり、消費者の健康増進・維持に寄与することを期待したい」と強調。花王ヘルス&ウェルネス研究所の桂木能久所長は今年10月にトクホ表示の許可が下りた油タイプの「ヘルシア」新製品を紹介。2009年に販売停止した食用油「エコナ」に代わる製品だとし、「もう一度油で挑戦したい」とアピールした。

オンライン学習会でトクホの最新動向を説明する片桐一幸消費者庁審議官(左)と桂木能久花王ヘルス&ウェルネス研究所長(写真は全国消団連提供)

トクホ公正マークは健康食品分野では初。食品・製薬メーカーなどでつくる公正取引協議会が8月に設立され、表示に関する公正競争規約を運用していく。公正マークは12月24日から使用可能となり、順次、容器や広告に表示される見通し。マークのデザインは4種類で、「食後血糖値」「血圧」「コレステロール」「内臓脂肪」など25種類のカテゴリーが表示できる。消費者は目的に合わせて商品が選びやすくなるという。

トクホの許可件数は近年、頭打ちの状況で、累計件数は2015年度の1238件から19年度の1072件へと減少。一方、機能性表示食品はその間、272件から2568件へと伸長していた。講演した消費者庁の片桐審議官は「(手続きが簡便な)機能性表示食品のデータが蓄積されていくことによってトクホの許可申請件数が今後、増えていくことが期待される」と説明。トクホで許可されている「疾病リスク低減表示」(現在はカルシウムと葉酸)の拡充を検討しているとし…(以下続く)

この記事の続きは以下の会員制データベースサービスで購読できます
📌ジー・サーチ データベースサービス
📌日経テレコン

モバイルバージョンを終了