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【米国】宅配物盗む「ポーチ・パイレーツ」被害増加 コロナ下

赤信号

新型コロナウイルス感染拡大によりオンラインショッピングの利用者が増えるのに伴い、玄関先に届いた荷物が盗まれる被害が相次いでいることが米リサーチ会社の調査でわかった。昨年1年間に被害を経験した人の割合は前年比7ポイント増の43%に上ったという。

こうした犯罪は「ポーチ・パイレーツ(porch pirates、玄関の海賊)」と呼ばれ、留守宅の玄関先に置かれた宅配荷物を盗み取る手口。リサーチ会社「C+R Research」が去年1年間にネット通販を利用した2000人を対象に調査した結果、被害経験者は19年の36%から20年は43%に上昇していた。コロナ下でネット通販利用者が増加したことが背景にあり、隣人宅が被害にあったとする回答も31%から43%に増えていた。平均被害額は136ドルで、8割の人が配送業者などから被害額を返金してもらっていた。

防止策として「なるべく家にいるようにする」「監視カメラやアラームをつける」などを講じる人も多いが、海賊の手口も巧妙化しており、C+R Researchは「消費者がさらに一歩先を行く対策が必要だ」と指摘する。FedEx、UPS、Amazon Primeといった大手配送業者も鍵付き配達ボックスの設置などの取り組みを行っているが、32%の人は「企業がもっと対策を講じるべきだ」と回答している。

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