3月・4月に値上げとなる家庭用食用油が、6月にさらに値上げされる。原料となる大豆や菜種、パーム油の価格高騰が続いていることが原因。原油相場の上昇で輸送コストも膨らみ、各社は値上げせざるを得ない状況にあるとしている。
大手3社のうち昭和産業は3月1日納品分から「1キログラム当たり30円以上」の値上げを実施。J-オイルミルズは4月1日出荷分から「1キログラム当たり30円以上」、日清オイリオグループは4月1日納品分から「1キログラム当たり20円以上」の値上げを決めていた。
その後も原料相場が急騰しており、各社は6月1日分から、さらなる値上げをすると発表した。値上げは3社とも「1キログラム当たり30円以上」となる。
コロナ禍でも大豆や菜種、パーム油の需要が旺盛で、特に中国では大豆輸入量が過去最大規模になるなど世界的に需給がひっ迫。各社とも企業努力だけでは原料価格の上昇分を吸収できない状況となっている。今後も世界的な需給のひっ迫が想定されるという。