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通信販売の相談割合、過去最高に 巣ごもり消費拡大で 静岡

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県中心地域を担当する静岡県中部県民生活センターは5月10日、2020年度消費生活相談概要を取りまとめ、通信販売の相談割合が過去最高になったと発表した。コロナ禍で巣ごもり消費の需要が高まる中、「定期購入」や「悪質な通販サイト」に関する相談が増加した。同センターは、注文前に契約内容をしっかり確認するよう注意を呼びかけている。

同センターに寄せられた2020年度消費生活相談件数は1944件(前年度比51件増)。そのうち通信販売に関する相談が780件あり、全体の40.1%と過去最高の割合を占めた。前年度は相談件数が600件、相談割合は31.7%だった。

価格の安い「お試し」商品を1回限りのつもりで注文したところ、定期購入になっていたという「定期購入」の相談が前年度比26.1%増の169件と増加。代金を支払ったのに商品が届かないといった「悪質な通販サイト」の相談が同60.8%増の209件と急増するなどした。同センター消費者行政班によると、有名サイトをかたった偽サイトのトラブル事例も多く寄せられたという。

同センターは「通信販売にはクーリング・オフ制度の適用がない。商品を注文する前に、定期購入になっていないか等、契約内容をしっかり確認してほしい」と呼びかけている。

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