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コロナワクチン詐欺発生中 電話や手紙、突然の訪問も 兵庫県

兵庫県立消費生活総合センター

兵庫県立消費生活総合センターは6月8日、県内で新型コロナのワクチン詐欺が発生しているとして注意を呼びかけた。高齢者を狙い金銭や個人情報をだまし取る手口とみられ、男が突然自宅にやってくる事例も寄せられた。同センターは「ワクチン接種は無料。費用などを要求する手口はすべて詐欺だ」と警告している。

今年2月以降、県内窓口にワクチン詐欺の相談が複数件寄せられた。センターはそのうちの3事例を緊急注意情報として公表し、注意を呼びかけた。

「3千円でワクチンの優先接種ができるという手紙が市役所から送られてきた」(80歳代、女性)などと公的機関を名乗るものや、「『ワクチン接種費用が還付される。ATMに行くように』との電話があった」(80歳代、女性)という還付金詐欺のワクチンバージョンとみられる事例が発生。

電話や手紙ではなく、「自宅に男性が訪問してきて『ワクチン接種の予約を代理で申請するので、2万円を準備しておくように』と言われた」(70歳代、男性)との大胆な手口も報告された。

県内の一部地域では6月中にも64歳以下へのワクチン接種が始まる見通し。センターは「ワクチン詐欺トラブルが今後、増える可能性がある」と警戒を強めている。

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