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英国人の悩みの種、水あかはお酢で簡単除去 消費者団体が伝授

英国の消費者団体Which?

生活用水として、主に硬水が使われている英国。水道水に含まれるカルシウムとマグネシウムが蓄積しやすく、水回りの水あか(ライムスケール)が国民の悩みの種となっている。そこで、英国の消費者団体Which?は6月16日、身近な材料を使ったケトルの水あか除去法を紹介し、「キッチン家電の掃除に喜びを感じる人は少ない。定期的に掃除をして、できるだけ長く最高の状態に保ってほしい」と呼びかけた。

同団体が推奨するのはお酢(蒸留酢)を使った方法。水あかは弱酸で処理すると簡単に溶けるため、「家庭の食器棚にあるお酢での除去は、安くて手間がかからず、頑固な水あかにも対応できる」と説明した。

方法は簡単。お酢と水を1対1の割合で混ぜ、ケトル容量の4分の3になるまで注ぎ込み、沸騰させるだけ。完全に冷えるまで放置し、その後、内部を数回洗い流せばOK。頑固な水あかが残っている場合は長いブラシでこすり取る。水あかを完全に除去できたら、今度は真水を満たして沸騰させ、お湯を捨てる。真水での沸騰を2~3回繰り返せば、お酢のにおいが取れ、美味しい紅茶が楽しめるという。

そのほか、クエン酸、レモン汁、市販の除去剤を使った方法を紹介。さらに、水あかの健康影響についても触れ、「水あかは炭酸カルシウムが主成分で、摂取しても害はない。ただし、粉状の水あかが浮かぶお茶は最高の味ではないかもしれない」と解説した。硬水が腎臓結石などを引き起こすとする説については「真実ではなく、カルシウムとマグネシウムは市販のボトル入りウォーターにも含まれている」と否定した。

ケトル内の水あかがうろこ状にこびりついている場合は、酢と水に少量の重曹(小さじ1杯程度)を加える除去法もあるが、発泡するため注意が必要だとした。また、「お酢は便利だが、すべての家電製品の掃除に適しているわけではない」として、インターネット上の誤った情報に気をつけるよう呼びかけた。

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