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昨年のアルミ缶需要量微増 自販機不振も家飲み増加で大台維持

アルミ缶リサイクル協会(花房達也理事長・ユニバーサル製缶社長)は6月18日、2020年の飲料用アルミ缶の国内需要量が前年比0.3%増の約218億缶になったようだと発表した。新型コロナウイルスの影響で自販機販売が不振だったものの、家飲みの増加でチューハイ類が伸長し、7年連続で200億缶の大台を維持した。

アルミ缶国内需要量を発表するアルミ缶リサイクル協会。当日は役員改選も審議され、花房達也理事長(中央)、小関照雄副理事長(左)、伊藤功企画委員長(右)が新たに就任した(6月18日、如水会館にて)

協会の推定値によると、昨年のアルミ缶国内需要量は約217.9億缶。国内ビール系(発泡酒・新ジャンル含む)の販売が16年連続で前年割れとなる中、家飲みの増加を受けて缶容器でのビール需要が高まり、前年比1.1%増の95.2億缶となった。

また、ビール以外のアルコール系(チューハイなど)が10.5%増の48.6億缶と引き続き伸長。自販機販売が不振だった清涼飲料などの非アルコール系の落ち込み(9%減の68.9億缶)をカバーした。

今年の需要量は、引き続き新型コロナの影響に左右されるため「予測が困難」な状況。協会は横ばい(217.9億缶)を予測し、内訳は20年推定値との比較で、ビール系が1.3%減、ビール以外のアルコール系が4.9%増、非アルコール系が0.6%減とした。

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