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個人輸入したカプセル錠で鉛中毒か 埼玉県「直ちに服用中止を」

シンガポールから個人輸入したカプセルタイプの「Penisole」(ペニソール)という製品を服用した人が鉛中毒と診断されたとしてして、埼玉県は7月28日、この製品の服用を直ちに中止し、健康被害が疑われる場合はすぐに医療機関を受診するよう注意を呼びかけた。製品からは多量の鉛が検出された。

シンガポールから個人輸入したPenisoleの残品。製品には「アーユルヴェーダ独自仕様医薬品」との記載もある(埼玉県報道発表資料より)

医療機関から県保健所に6月29日、ペニソールを服用した県民が鉛中毒と診断されたとの報告があった。県保健所が調査したところ、この製品が国内未承認の医薬品(無承認無許可医薬品)であることが判明。また、県衛生研究所で成分分析をしたところ、1カプセル当たり12ミリグラムの鉛が検出された。

ペニソールはカプセルタイプの製品で、購入サイトには「1日2回食後に1カプセルを服用」と記載されていた。医薬品成分として、Withania Somnifera(和名:アシュワガンダ)とHyoscyamus niger(和名:ヒヨス)が表示されていた。

購入者は2年前の2019年夏ごろから服用を開始し、今年2月の健康診断では貧血と診断されていた。その後、腹痛や手の震え、吐き気、頭痛などが始まり、医療機関を受診したところ鉛中毒と診断された。服用を止め、治療を行ったところ現在は体調が回復しているという。

県は厚生労働省に通報するとともに、消費者に購入や服用をしないよう注意を呼びかけている。

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