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離乳食の重金属問題、23州がFDAに迅速対応要請 訴訟も視野

コンシューマーリポート

米大手ブランドの離乳食から高レベルの重金属が検出された問題で、23州の司法長官が連名で10月21日、米食品医薬品局(FDA)に対し、迅速な対応を求める請願書を提出した。180日以内の回答を求めており、要望する措置が却下された場合、提訴に踏み切る可能性があるという。

23州当局はFDAに対し▽離乳食中の無機ヒ素、鉛、カドミウム、水銀について科学的で達成可能な暫定制限値を設定する▽原材料ではなく完成品の重金属検査をメーカーに指示する▽乳児向けライスシリアルの無機ヒ素の安全量を現在のガイダンス値よりも引き下げる――よう要請。これらの措置を来年4月までに実行するよう求めた。請願を率いるニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官は「全国で毎日、離乳食メーカーは危険なレベルの重金属を含む製品を販売している。それを止めるためには緊急の行動が必要だ」と訴えている。

コンシューマー・リポートは「我々もジェームズ司法長官が求める科学に基づいた迅速なアプローチを強く支持する。離乳食を与える保護者とそれを食べる子どもたちにとって非常に重要な道のりだ」と賛同する考えを示した。

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