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携帯電話の通信量、「把握していない」2割 愛知県調査

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愛知県は11月15日、携帯電話サービスに関するアンケート調査結果を発表した。国が利用状況に合った料金プランの選択を呼びかける中、調査では2割の人がデータ通信量を把握していなかったほか、2割近くの人が利用中のプランについて「自分に合ってない」「わからない」と感じていることがわかった。また、回答者の半数近くが「理解できないまま契約してしまった」と答えるなどした。

調査は今年7~8月、県消費生活モニター142人を対象に実施。129人が回答した。

調査報告書によると、料金プランの選択状況について、「適切なプランを選択しており、自分に合ってると思う」が39.8%と最も多く、「適切なプランを選択できているかはわからないが、自分に合っていると思う」が39.1%と続いたが、「よくわからない」が10.2%、「適切なプランを選択できているかはわからず、自分に合っていないと思う」が8.6%だった。

また、データ通信量の把握状況の項目では、「把握している(使用量は月20GB未満)」が69.8%で最も多く、「把握している(使用量は月20GB以上)」が6.3%だったが、「把握していない」との回答が20.6%、「わからない」が3.2%あった。

加入するオプションサービスの把握状況についても、「あまり把握していない」が15.1%、「ほとんど把握していない」が7.1%となり、自身の利用状況を正確に把握していない人が一定程度いることがわかった。

携帯電話サービスのトラブルについては(複数回答)、回答した97人のうち49.5%が「料金の仕組みや注意事項の説明を受けたが、よく理解できないまま契約をしてしまった」、38.1%が「『キャンペーン中』『無料』といった言葉に魅力を感じて急いで契約したが、よく考えると必要のない契約をしてしまった」などと答えた。

総務省は今年4月に「携帯電話ポータルサイト」の正式版を公表し、消費者庁と連携して自分に合った料金プランの選択を呼びかける啓発を展開してきたほか、事業者に対し、わかりやすいサービス体系の設定や料金引き下げなどを求めてきた。一方、県には毎年、携帯電話サービスの相談が一定数寄せられていて、複雑な料金体系やオプション加入に絡んだトラブルも散見されるという。

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