米国で安全な自転車用ヘルメットが次々と登場している。バージニア工科大学の研究所と米国道路安全保険協会（IIHS）が共同で安全性評価制度を考案。2018年にテストを開始して以降、昨年11月までに73製品が最高評価の五つ星を獲得した。初年度のテストでは、30製品のうち五つ星はわずか4製品だった。テストを担うバージニア・テック・ヘルメットラボのスティーブ・ローソン准教授は「メーカーは品質向上に熱心だ」とコメントしている。
バージニア工科大学はもともとサッカーやホッケーなどのスポーツ用ヘッドギアの安全性評価に定評があり、18年からIIHSと共同し、サイクリング用ヘルメットの評価にも乗り出した。米消費者製品安全委員会（CPSC）の安全基準よりも厳格で、これまでに139製品をテストし、半数を超す73製品に五つ星を付与した。
消費者や小売店からの注目も高く、五つ星モデルを指定して買いに来る客もいるという。ただし、評価対象は成人用のみ。子ども用の安全性評価が待たれている。