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ポルトガルの消費者団体、栄養スコアの導入要望 食品選びに有効

欧州各国で導入が進められている栄養評価ラベル「栄養スコア」(Nutri-Score)を巡り、ポルトガルの消費者団体DECO.PROTESTEは2月8日、政府に導入を促すキャンペーンを開始した。消費者に賛同署名を呼びかけている。1千人以上を対象とした実証研究で栄養スコアの有効性が証明されたという。

欧州各国で導入が進む「栄養スコア」。有効性に関する科学的な裏付けも進んでいる

DECOによると、実証研究は昨年11月30日に行われ、1059人が参加。ピザ、ケーキ、朝食用シリアルの3製品を「表示なし」「栄養成分表示」「栄養スコア」など複数のパターンで健康評価してもらったところ、栄養スコアが最高のパフォーマンスを示したという。研究成果は科学雑誌にも発表され、健康的な食品選びの最も有効な手段だと結論付けられた。

栄養スコアはフランス発案の栄養評価ラベルで、色とアルファベッドで健康度を5段階で示す仕組み。現在、フランス、ベルギー、スペイン、ドイツ、スイス、オランダ、ルクセンブルクの7カ国が公式採用している。ポルトガルでは、一部の大手メーカーが自主的に表示しているという。

DECOは「我が国には栄養ラベルが複数乱立し、消費者の混乱を招いている。栄養スコアは直感的に食品の栄養価を判断できるため、多様な人が理解しやすく、社会的不平等と戦うためのツールにもなりえる」と評価している。

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