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外出自粛で? 配線器具の発火事故、2年連続増加 掃除と点検を

コロナ禍に使用機会が増えているテーブルタップや延長コードなどの「配線器具」による発火事故が2年連続増加しているとして、NITE(製品評価技術基盤機構)は2月24日、定期的な掃除・点検を呼びかけた。ほこりや水分の付着によるトラッキング現象を原因とした事故が目立ち、掃除の際の注意点として「水分やアルコールが入らないよう、から拭きで行ってほしい」としている。

トラッキング現象による事故の様子。隙間が生じないようコンセントにしっかりと差し込み、ほこりと水分の付着に注意が必要だ(NITE提供)

NITEによると、2016年から21年までの6年間に配線器具の発火事故が250件起きていた。トラッキング現象への安全対策が施された16年を機に事故は減少傾向となり、19年には23件(16年は63件)と急減。しかし、20年は26件、21年は32件と増加傾向に転じていた。この間、テレワークの普及に伴い配線器具の販売数量が増加しており、NITEは「配線器具の使用機会が増えたことが事故の増加と関係しているのではないか」とみている。

主な事故原因はほこりや水分の付着によるトラッキング現象、接触不良、コードの断線など。「観賞魚用水槽の近くでテーブルタップを使用したため、水槽から跳ねた水分が電源プラグに付着してトラッキング現象が発生して出火した」、「テーブルタップのコードに無理な力が加わって断線。そのまま使用したことで異常発熱し、ショートして出火した」などの事故が起きていた。

トラッキング現象による事故を防ぐ方法は▽電源プラグと電源タップを定期的に掃除する▽隙間が生じないようコンセントにしっかりと差し込む▽掃除の際、水やアルコール消毒液が侵入しないようから拭きで行う――など。接続可能な最大消費電力の確認も重要だとしている。

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