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【米国】レストランのお子様セットを健康的に 各市で法制化

公益科学センター

レストランのお子様セットメニューから炭酸ドリンクや揚げ物を排除し、健康的な食事の提供を義務付ける規制法が全米各市で広がっている。今年3月にはメリーランド州モンゴメリー郡とミズリー州セントルイス市が法案を可決した。これを受け、非営利団体の公益科学センター(CSPI)は歓迎する声明を出した。

モンゴメリー郡の法案は、お子様セットメニューのドリンクとして水、100%野菜・果物ジュース、牛乳などのデフォルト提供を義務付けたほか、メニュー全体で600キロカロリー以下に抑えるよう要求。砂糖、塩分、脂肪などの上限基準を設定し、▽油で揚げていない野菜または果物を4分の1カップ以上提供する▽全粒穀物を使った料理を提供する▽植物ベースのタンパク質もしくはカルシウム豊富な食材を使う▽卵を1個使う▽ノンファット牛乳かローファットヨーグルト、低脂肪チーズを2分の1カップ程度使う――などの要件のうち2つ以上をメニューに取り入れるよう求めた。

CSPIによると、こうした「ヘルシー・キッズ・ミール法」が全米で広がっており、2010年にカリフォルニア州サンタクララ郡で全米初の「子どもの食事に関するポリシー」が成立して以降、これまでに約20の州や自治体で法制化が行われているという。

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