優れた食育活動の取り組みを称える農林水産省主催の「第6回食育活動表彰」結果が公表され、企業の部でキユーピーが最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。キユーピーは60年の歴史があるオープンキッチン（工場見学）、小学校での「マヨネーズ教室」、コロナ下でのオンライン展開など工夫と進化を伴う幅広い取り組みが評価された。
同表彰制度はボランティア、農林漁業、食品・小売り事業者など幅広い主体が取り組む食育活動を表彰し、活動事例を広く周知するもの。6回目となる今回は192件を対象に審査し、5件の取り組みに最高賞の農林水産大臣賞を、14件の取り組みに消費・安全局長賞を授与した。
企業の部ではキユーピーが最高賞を、ニチレイフーズ、カゴメ、クラダシが消費・安全局長賞を受賞。キユーピーは1961年からオープンキッチン（工場見学）を開始し、1984年から講演会活動に着手、2002年から小学校への出前授業「マヨネーズ教室」を展開してきた。さらにコロナ下で現地参加型の食育活動が難しくなる中、オンラインを活用した新たな食育活動にも挑戦してきた。
第4次食育推進基本計画では「デジタル化に対応した食育の推進」が重要事項として位置付けられており、キユーピーの取り組みは「新たな日常」やデジタル化への対応といった面からも評価された。各団体・企業の取り組み事例は農水省ホームページに公開されている。
■第6回食育活動表彰の農林水産大臣賞受賞団体・企業
- 食生活改善推進員の部：十島村食生活改善推進員連絡協議会（鹿児島県）
- 食育推進ボランティアの部：長田勇久さん（愛知県）
- 教育等関係者の部：NPOエコラボ（石川県）
- 農林漁業者等の部：ファーム・インさぎ山（有限会社諏訪野）（埼玉県）
- 企業の部：キユーピー株式会社（東京都）