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【欧州】ヒマワリ油からパーム油に変更 栄養評価ラベルが低下

栄養スコア

ロシアのウクライナ侵攻によるヒマワリ油不足で、欧州の食品メーカーが原料の切り替えを余儀なくされている。こうした中、フランスの消費者団体UFCは7月8日、ヒマワリ油からココナッツオイルまたはパーム油に切り替えられ、栄養評価ラベル(ニュートリスコア)のスコアが実際は低下した食品があると警告した。同国では現在、条件付きでパッケージの表示は変更しなくてもいいとする緊急措置が取られている。UFCは独自調査を行い、スコアが下がったと思われる食品をリスト化してホームページで公表する取り組みを展開している。

UFCによると、多くのメーカーは菜種油に切り替えているが、一部の製品は飽和脂肪酸を多く含むココナッツオイルまたはパーム油に切り替えられた。その場合、ニュートリスコアが下がることがあり、パーム油に切り替えたクラッカーは5段階評価の「D」から「E」に、ココナッツオイルに切り替えたチョコレートは「C」から「D」にスコアが低下したという。

原料の切り替えに関する情報は、仏競争・消費・詐欺防止総局が設置した「一時的に原材料が変更された製品の検索サイト」で調べることができるため、UFCは原料構成が類似する製品のニュートリスコアを参考にしながらスコアを推測した。UFCは「残念ながら多くのメーカーはスコアの低下を開示していない。我々は今後も定期的にリストを変更していく」としている。

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