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消費者運動の経験活かしパイプ役担う 小林真一郎さん🔒

消費者委員会新事務局長・小林真一郎さんインタビュー
◎「消費者委員会イズム」を継承 多様性強みに委員会をバックアップ

「消費者委員会の事務局には行政・民間・専門家など様々なバックグランドを持つメンバーが集っています。この多様性・多彩さを強みとして、社会から期待される事務局活動を展開していければ、と思います」

9月1日、加納克利さんの後を引き継ぎ、消費者委員会の事務局長に就任した小林真一郎さん。現役の消費者団体、その事務局経験者としては初めてだ。消費者委員会をサポートしつつ、同委員会と消費者・消費者団体及び企業との連携役を担うことを自らの使命とする。かつて消費者委員が設置された2009年、小林さんは「消費者委員会の活動が見えない」と指摘し、消費者委員会の透明性強化を求めたことがある。今度は当事者として同様の指摘を受け止めていく側へと立ち位置が逆転した。彼我の状況を知るだけに抱負は明快だ。

「消費者意見の重視・反映と活動の見える化を常に意識していきたいと思います。事務局長の就任は、消費者運動の先達の取り組みがあってのことと受け止めており、今後の消費者団体への社会的期待感の現れと自覚しています」

消費者運動の経験を事務局運営に反映させたい、と小林さん。「消費者の権利の尊重」と「消費者の自立支援」を任務とする消費者委員会は、消費者行政の推進と、消費者庁を含む消費者行政機関を監視するという二重の役割を担う。適切なアクセルと適切なブレーキを備えたバランス重視の機能発揮が期待されるユニークな機関だ。委員には「独立して職権を行う」という権限が付与され……(以下、続く)

(本紙10月1日号「消費者問題はいまー提言」より一部転載)

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